2021年9月7日火曜日

普通に笑おうよ

おかえりモネ


ここに来て、どんどんハマってる。

笑ったり、涙したりの繰り返し。

NHK、朝の連続ドラマ「おかえりモネ」に激ハマり。


主人公は、永浦百音(ながうら・ももね)。愛称モネ。

菅波先生との今後にも興味津々。

毎日、楽しみ。


10年前。

宮城、山形、岩手へ。

東日本大震災から、まだ半年も経っていない時期。

当時は震災復興支援の一環。

そんな気持ちで旅に出た。


平泉が世界遺産に登録。

中尊寺や毛越寺は観光客でいっぱいだった。


でも、海岸線の街。

その壮絶な光景に足がすくんだ。


今でも鮮明に覚えている。

車から降りて、写真を撮る。

私にとって当たり前の行動…

それができなかった。

怖くて、悲しくて、震えた。


モネの出身地、気仙沼。

島には行っていないが、その光景に絶句。


傾いている建物。

道路は泥で覆われ、車が走ると土埃が立ち上る。


えっ!?

なんでこんなところに!?

そんな場所に、漁船が横たわる。

道路の先には、もっと大きな船も。

瓦礫の山。

未舗装の道路。


陸前高田。

残っている建物が…

ほとんどない。


想像を遥かに超える大きな爪痕。


気象予報士になりたてのモネは、

「危ない、危ないっ」と、訴えかけていた。

その結果、子どもが海=自然は怖いものだと思ってしまう。

まわりから、それじゃいけないと諭される。

でも、たぶん、彼女は、そんなこと分かっている。


語ることのできない惨劇。

そんな過去を背負った主人公ら。

人間関係や考え方…


人生を大きく変えられた。


でも、今回、モネの同級生、三生は泣きながら言った

「俺ら、もう、普通に笑おうよ」


この言葉に背中を押された。

震えながら数枚撮っていた被災地の写真を振り返る。

ただの旅行者だった私…

でも、やっぱり、ブログに写真をアップする勇気が出ない。

ここで生活していた人たちは、本当に笑えるのだろうか?


そんな彼らから、振り絞って発せられた…


「笑おうよ」


普通なら、すごく単純で、簡単な言葉だ。

でも、すごく重くて、すごく深い。


いつかもう一度。


そして、その時は、土地の方々と話がしたい。


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